頂き物(*´∇`*)❤︎ (文
とても素敵なお話を頂き、アップさせて頂いても構わないとの言って下さったので、公開させて頂きました🙏✨
先日、支部さんの方に上げた槇村兄さんとの三人の漫画を見てお話を書いて送ってきて下さり、拙いものですがお話からイメージしたイラストを描かせて頂きました(*´-`)
お話を書いてくださったのは支部さんやサイトさんの方でたくさん素敵な素敵なお話を書かれていて、私もCHに再燃してすぐ絵を描き始める前から支部さんやサイトさんで拝見させて頂き以前からすごくすごく大好きな、純里さんのお話です(*´∇`*)❤︎
ツイッターなどの交流をほとんどしていないため、こんな風に作品を書いていただける接点がほとんどない私にこんな素敵なお話を頂き、心臓が飛び出そうなぐらい嬉しかったです😭純里さん本当にありがとうございました🙏また、サイトで公開させて頂く事を快くオッケーをして頂き本当にありがとうございました🙏この場をお借りして再度お礼させて頂きます🙏🙇♂️
純里さんが書かれた、槇村兄さんとの三人のシティーハンターの素敵なお話です╰(*´︶`*)╯♡
「今回の件、香には荷が重すぎないか」
眼鏡のフレームを押し上げながら、槇村がそんなことを言う。
「そうは言っても、女手は必要だろ? 面が割れてるから冴子に頼むわけにもいかねーし。それとも槇ちゃん、他に女のアテでもあんの?」
にやにやしながらそう返せば、露骨に嫌そうな顔をされた。
「おまえじゃあるまいし、そうホイホイと女の知り合いなんか思い浮かばないさ」
この男は、案外ルックスがいい割には身持ちが固く、重度のシスコンなせいで妹最優先というポリシーであるため、刑事時代に相棒だった冴子以外の女っ気がまったくない。
「じゃ、決まりだな。ま、おれがきっちりフォローはするからさ、大船に乗ったつもりで……な」
ポンと肩を叩けば、槇村が渋面を作る。
「おまえだから心配なんだよ」
「あ? おれの腕、信用してないの」
分かっていてそう訊けば、彼が溜息をついた。
「腕は信用してるさ。それ以外が信用ならないだけだ」
「あー、なーんか撩ちゃんショックぅ~」
「おまえの女癖の悪さを知っている奴なら、皆そう思うだろう」
「だぁから、あいつはおれの対象外だっての。何しろ、槇ちゃんの妹だぜぇ?」
「それはどういう意味だ」
「さあね~。んじゃ、おれは仕込みしてくるから」
手を振ってアジトであるアパートへと足を向ける。そんな撩を見送る彼が、再び深い溜息をついた。
§
「ねえ、あたしこれで本当に大丈夫なの?」
兄の見立てで買ったドレスを身に着けた香は、立食パーティーの会場で蝶ネクタイ姿の撩にそう囁いた。
「色気は足りないが、ま、いんでないの」
気のない返事にムッとするが、ダメ出しされなかっただけでも良しとすべきだろう。黒く滑らかな生地にラメが混じったそれは、派手ではないが品のいいドレスだ。肩の出るデザインは胸元が強調されて恥ずかしいが、ショールを羽織っているおかげで少しは隠せるのが救いだ。
「で、いつ?」
「んー、チークタイムの後?」
「はぁ!? ダンスパーティーじゃないんだから、そんなのあるわけないでしょ! 真面目に言ってよね!」
小声でそう憤れば、撩が面倒そうに口を開く。
「主賓の挨拶が終わる直前だな。そこが奴にとってチャンスになる。おまえは打合せしたとおりにやればいい」
「了解」
事前の打ち合わせでは、撩が暗殺者を制圧に向かったと同時に、香が客を床に伏せさせることになっていた。一応冴子の仕事であるからして警察も待機しているはずではあるが、シティーハンターの一員として少しは役に立たなければならないと気合を入れていた。
「えー、それでは、山崎先生にご挨拶いただきます。皆さまはその場でお聞きください」
紹介された政治家がステージに上がり挨拶を始める。撩と香は静かに前に進み、さりげなく位置取りをした。
「――それでは皆さま、この後も食事をお楽しみください」
挨拶が終わり、マイクを司会者に返すべく向き直る。と、その時、ガラスが割れる音がして何者かが走りこんでくるが――。
「みんな、床に伏せて!!」
香が声をかけ、客らが慌てて床に伏せる。行動が遅れている老夫婦に駆け寄り覆いかぶさるように身体を低くすれば、耳元に何かの風圧を感じた。
「警察だ! この会場は包囲されている!」
ばたばたと警察官が会場に駆けつけ、犯人の制圧と客の誘導を同時に始める。老夫婦を連れ大広間を出て待避所へと案内し、香は会場の外に出て外壁にもたれながら座り込んだ。
「はぁ……なんとかなった、かな」
そう息をついたところで、すぐ傍に人の気配がある。目をやれば、そこには見慣れたたくましい太ももがあった。
「撩……」
腰を上げようとしたところで、頬に彼の指がそっと触れる。
「ちょ、なにする――」
「おまえ、ケガしてるぜ。気が付かなかったか?」
「え!?」
言われて手の甲で頬に触れれば、そこには血の筋がついていた。
「な、なんで……」
「奴の銃弾がおまえの近くを通ったんだ。その時にでも頬を切ったんだろ。ま、おまえがしっかり庇ったおかげで、老夫婦にはケガがなかったってわけだ。よくやったな」
大きな手がぽんと頭を撫でる。撩に認められた、という思いで胸が熱くなった。しかし、そんな高揚感も長くは続かない。
「しっかし、香ちゃんエロい格好してんのな~」
「は?」
撩の視線をたどればそこには、無理な体勢になったせいで裂けたスリットがある。もともと膝のあたりまで割れていたそれは、裂けたことによって太ももの半分あたりまで露になっていた。
「な……! あんた見たの!?」
「見たってナニを?」
「あた、あたしのパンツ……!」
「見てねーよ、そんなお子ちゃまのパンツ」
興味なさげにそう言う男の革靴を思いきり踏んづけて、香は立ち上がった。
「いでっ! なにすんだよ!」
「ほんと、デリカシーのない男」
「フン、香がオトナになったらそういう扱いしてやるよ」
「あたしはもう、大人ですぅ」
思いきり舌を出して歩き出せば、撩がスリットの側に立ってついてくる。
「はぁあ、槇ちゃん怒るだろうなぁ……」
そう言って頭を掻いた撩に笑いかけた。
「そう? なんか怒られるような心当たりあるの?」
「……大ありだろ。つーか、自覚ねえの? あのシスコンぶり」
「よくわかんないけど、ま、怒られてたら助け船出してあげる」
「いやいや、それ、火に油だろ……」
溜息をついた撩の腕に手を絡ませたら、やめろと言って振り払われた。他の女の人にはデレデレする癖に、香にはやたらガードが堅いこの男を、どうやって振り向かせようかと考えを巡らせるのであった。
§
「だからさぁ、不可抗力ってのも認めてくれない?」
撩がそう言い募るのを冷たい目で見遣る。
「おまえなら、敵の弾道を変えることだってできるはずだろ」
「できるぜ? できるけどさ、今回は時間的余裕がなかったんだよ」
いつになく真面目な表情でそう返す撩を見つめ、槇村は口端を歪めた。
「そんなこと言って、本当は見とれてたんじゃないのか」
「見とれるような女はいなかったって。半分は高齢者だったし」
「おれが言ってるのは、香のことだ。ドレスがあんなに裂けちまって」
目を眇めれば、撩が頬を引きつらせる。
「わ……悪かったって。おまえの大事な妹に傷つけちまったことも、エロい格好にさせちまったことも!」
「やっぱり、エロいとか思ってたんだな。しばらく香に近づくのを禁止する」
「は……!? いや待てよ。思うだけならフツーだろ!? 手ぇ出したわけでもねぇのに。つーか、あんなお子様はおれの守備範囲じゃねーし!」
妙に焦る撩に言葉を返そうと思ったその時、ぐえっと蛙がつぶれたような声を出して彼が前のめりになった。
「こら、だぁれがお子様だって?」
「か、香しゃん……。いやこれには事情が」
「問答無用――!」
ぎゅっと尻をつねられた撩が飛び上がるのを見て、槇村は香に向き直る。
「こいつには近づくな。危険だからな」
「危険ってなんだよ、危険って!」
「大丈夫よ。こいつ、あたしのことなんてガキ扱いだし」
妙に自信満々でそう返す香に不安を覚えながら、秀幸はその手を引いた。
「とにかく、その格好はまずいな。すぐに帰るぞ」
「あ、うん……」
手を繋いだまま歩き出せば、慌てて香がついてくる。その後ろを、どこか不満げな撩が間をおいてついてきた。
「撩、うちで食べていくか」
振り返って何事もなかったかのようにそう尋ねれば、目を逸らしたまま声が返る。
「大盛で頼むわ」
「わかってるよ」
この関係に危うさがあるのも分かっているが、やはり撩は放っておけない。
秀幸は、香と三人でのシティーハンターの行く末に思いを馳せるのであった。
Fin
依頼の後はこんなドタバタもたくさんあるかなあ、、と(*´∇`*)
有刺鉄線:http://bbw-ch.xxxblog.jp/
純里さんの素敵なお話がたくさん読めるサイトさんです(*´∀`*)
私のサイトはリンク機能がないためリンクができないのが残念ですが、かっこいい獠や可愛い一生懸命な香ちゃんのお話が拝見できて幸せたくさんいただける場所です(*´∇`*)
個人的に刑事さんがでてくるお話や、冴羽さんがやきもち振り切るお話や、冴羽さんが刑事さんのお話などなど本当に本当に大好きで、どれもどのお話も何回も拝見させて頂いています🙏読む度にRK最高❤︎✨✨って思います(*´∀`*)
2020.3.7
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